小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2007-11-18から1日間の記事一覧

狂二 18

大阪湾の波間に 木屑やら発泡スチロールのかけらが揺らめき、静かに漂っていた。 確か、夜中だと言うのに 雲間から覗いた太陽の光が沖を照らしている。 その沖の遥か彼方を泳ぐ 狂二の背中が見えた。どこまで泳ぐと言うの・・・もう冬なのに・・・・・・・・…