小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2008-12-21から1日間の記事一覧

続・狂二 波濤編30

ぽつりと来た雨粒は大粒だった。 風が波をうねらせ 見上げた雲は 真っ黒だった。 ゴンこと、コウジ(狂二)は それでも和船の“櫓こぎ”の鍛錬を続けた。 波間での修練が 意味の無い様で とてつもなく意味のある事の ように思えた。 2時間も和船を操っている…