小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2011-07-23から1日間の記事一覧

狂二 Ⅲ 断崖編 その29

行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 /方丈記 鴨長明 より 体の慄(ふる)えこそ止まっていたものの、 ス…