小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2012-08-04から1日間の記事一覧

ミモザの咲く頃に その31

「お待たせ」 息せき切って、駆けつけてきた前村は、 雨の中を走って来たのだろう。座敷に上がり込むやへたり込み、背中を大きく波うたせ息を整えた。 「まあまあ、そないに息せき切って。走ってきたん?とりあえず”お冷や”どうぞ」 「ありがとうカズエさん…