小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2012-10-13から1日間の記事一覧

ミモザの咲く頃に その41

「らっしゃい」ゃい」 戸を開けた瞬間に飛びこんできた二人の声は重なっていた。小柄だが、浅黒く精悍な顔つきの主人と眼があった。 「ようお越し、せんだってはおおきに」「いえ、こちらこそ」思わず頭を下げた。 たらふく飲んで食べたにもかかわらず、二人…