(かなしみや、やりきれなさとともに、日々を暮らしている。テレビを眺めながら、だれかから電話があったのではないかと携帯電話の着信を気にしながら、あるいは、月を見ながら、こころの穴をなにかしらで埋めたいと願っている。)
そういった、とくに普段 文学に興味のない方達に本を届けたい。 と 著者は、たったひとりで、出版社(夏葉社)を立ち上げられたのである。
起業前は、アルバイトと派遣だけの職歴で、就職活動に ことごとく失敗。兄弟同然の従兄の死など どん底の悲しみ。人生など真っ暗だ。そう呟いた時、一編の詩に出会い。。。。。
いやはや
てっきり、起業の参考本かと思いきや(ある意味参考には、なります)
しみじみと泣け、心が優しくなれる本です。
また 本大好き人間、ピース又吉氏とのエピソードは必読です。(執筆は二年前、従って又吉氏の芥川騒ぎとは無縁の頃)
それがし、20年、歳が若ければ、「ひとり出版社」も視野に入れられたのに。と思う。