小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2009-12-12から1日間の記事一覧

続・狂二 波濤編68 最終章後編その七

持参した小説本 くぎりのよい章を読み終えると、多美恵は枕もとの電気スタンドに手を掛けた。横からは 思春期真っ只中、いかにも健康的な少女本来の寝息がようやく聞こえてきた。彼女の まだあどけなさの残る寝顔を見つめながら 「ゴンや秀じぃらが帰って来…