小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ミモザの花が散ったあとに 32

カルベロは、コヤツ一体何者?的な視線を僕に向けていたが川村の紹介に、「オーミスターモリノ。ナイスミーチュー」と手を差し出してきた。どのように返していいものか、どぎまぎしながら 「は、ハロー」と応えた。それだけで一日分の汗をかいた気がした。席…

ミモザの花が散ったあとに 31

「森野君、すまない」中沢の手招きに「はい課長」と勢いよく反応したものの、(やはり来たか)と思った。心と足が重くなった。案の定、中沢は「先ほどから電話してても、らちが行かない。向こうの様子を確かめてきて欲しい」と頼んで来た。やはり・・・「三…