小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ミモザの花が散ったあとに 19

前村を見送ったあと、三田村は腕時計を確認した。「そろそろ8時半か、中沢も来てる頃やな」いよいよか、と胸がどきりとした。「けどその前にや、森野」「あはい」「ほんまに大丈夫なんか」「えぇまぁ。。。」「その、まぁのあとの沈黙は何やねん」「あいえ…

ミモザの花が散ったあとに 18

敷居が高い。そのような言葉があったと思う。まさにそれだと思いながら、従業員入り口のドアを開けた。くぐり抜け、少し進むと右から3番目に繊維事業部のタイムカードがある。さらに営業一課を先頭として左側へずらりと続き。。。ふと、自分のカードは無い…

ミモザの花が散ったあとに 17

少し前の自分なら、資料室を兼ねたこの図書室に来なかっただろうなと、ふと思った。それも昼休みに、わざわざ休憩時間を削ってまで。図書ルームは読書好きの女子社員たちで賑わっていた。入ってすぐの壁にジャンルごとの配置図が掲げられてあった。さっそく…