小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ミモザの花が散ったあとに 30

用を足し廊下に出てみると、タケさんの背中が見えた。近づいてみると手すりにもたれ庭の方を眺めていた。わざわざ待ってくれていたのだろうか。眼が合うと「もうすっかり、あれでんな。お元気そうで何よりですわ」と笑った。「え・・えぇまぁ」昨夜の記憶は…

じっくり、読んでみればなかなかの名著じゃないか

お金は銀行に預けるな 光文社新書 勝間和代著 その昔、拾い読みの段階で 「資本主義というものは 賢くない人から賢い人へ金が流れるしくみ。と思っています」 の箇所を見つけてしまい カチン となってしまった。賢くない人、いわゆる阿呆から賢い人へと、金…

ミモザの花が散ったあとに 29

(まだまぁ若いけん、これからなんぼでん、あろうが)ふいに、あの駅員の言葉が聞こえた。それは聞こえたと云うより頭のてっぺんから、突然鳴り響いたという感じだった。はっ。と目覚めると豆球の小さな灯りが見えた。え。。。ここは?蛍光灯の豆球だけが照…

探してましたんや、こういう本

いやはや、先週末 早退をかまして 行ったったジュンク堂。そこで偶然に見っけ。(こういう出会いがあるからジュンク堂通いは辞められない) 先ず、タイトルの年収100万円が目に!(なにせ、それがしの近未来も。。。)で、この本の良かったところは、単な…