小説の杜

旧 kazami-k 小説の杜から越して来ました

2011-05-08から1日間の記事一覧

狂二 Ⅲ 断崖編 その18

「おい、結構あるぜ」 先に崖を登っていた男が呼んだ。 少し登ったところは、 ちょっとした平地になっており草木が生い茂っていた。 平地の手前は土が盛り上がっており、潮含みの風を避けられたのだろう。 「まさか水・・」 痛む左足を引きずりながら、浩二…