国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
ご存知、川端康成著「雪国」の
あまりにも有名な書き出し部分である。
あまりにも有名な 冒頭部分だけが、もの心ついた時から頭に刷り込まれ、一度だって読んだ事も無いのに 読んだ気になっていた。
先日、本屋の棚で、ふと目に入り手に取ってみた。
例の
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
そのあと何て言葉が続くのか ほとんどの人は知らないと思う(拙者がそうだった)
正解は
「夜の底が白くなった。」
どうよ、この表現。この才能。
大地でもなく 線路でもない
「夜の底」と言う表現に 、打ちのめされてしまいました。
即効 この本を買った。